再会

ここ５・６年、私の中で担々麺が迷走を続けていた。
お気に入りのスキー場の中華レストランの担々麺が姿を消して以来・・・

雫石駅の２階に中華料理店がオープンしていた。
担々麺の写真が貼られている。
『似ている・・・』
しかし、こういう期待はことごとく打ち砕かれてきたここ数年・・・

ガラス張りなのでキッチンも丸見え。
良いのだろうかと思うくらいに、ぜ～んぶ見える。
『んーどれどれ？
　かなりまじめに出汁を取っている。
　調味料も本気モードだ！
　５００円？！
　スキー場では１２６０円だったぞ・・・
　ど、どうしよう？（ウロウロ）
　あっ！店員さんと目があっちまった。』
というわけで、入店～・・・

「で、どうだったんです？」
『そっくり以上に似ていた』
「それって、同じっていうんです！」
『う～ん・・・』
「聞いてみたんですか？」
『これが結構、勇気いるんだ』
「はっ？」
『シェフにもプライドがあるだろう。
　違っていたら・・・』
「考えすぎっす」
『いいや、ジェフ・ベックにジミー・ペイジですか？って聞いたら大変なことになる。
　これと同じだ』
「はっ？」

で、聞いてみた。
「結局、聞いてるし・・・」

『あ、あの～・・・これって、・・・スキー場で出ていた担々麺と・・・同じだと思うんですけど・・・』（超小声）
（はい、そうですよ）（超小声）
『うおぉぉぉぉぉー♪』